IT用語: データベースレプリケーションとは|読み取り分散と冗長化の仕組み
プライマリDBの変更をレプリカに同期するレプリケーションの仕組み・同期/非同期の違い・活用パターンを解説。
データベースレプリケーションとは
レプリケーションは、1台のデータベース(プライマリ/マスター)への書き込みを他のDB(レプリカ/スレーブ)にリアルタイムまたは非同期でコピーし、複数のDBを同じ状態に保ち続ける仕組みです。読み取り分散と**高可用性(障害時のフェイルオーバー)**の2つが主な目的です。
同期レプリケーションと非同期レプリケーション
| 方式 | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| 同期 | 全レプリカに書き込み確認後にコミット。データ損失ゼロだが遅い | 金融・決済 |
| 非同期 | プライマリにコミット後、後でレプリカに伝播。速いがデータロスの可能性 | 一般的なWeb系 |
読み取り分散(リードレプリカ)
書き込みはプライマリのみ、読み取りはレプリカに分散することでスループットを向上させます。AWS RDS・Aurora・Google Cloud SQLではリードレプリカを数クリックで追加できます。
アプリ → 書き込み → プライマリDB ─→ レプリカDB1(読み取り専用)
└→ レプリカDB2(読み取り専用)
アプリ → 読み取り → レプリカDB(ロードバランサーで分散)
フェイルオーバー
プライマリに障害が発生した場合、レプリカが自動的にプライマリに昇格(プロモーション)して処理を継続します。RDS Auroraは障害検知から昇格まで約30秒で完了します。
関連する用語 (データベース)
全23件を見るIT用語: データベーストランザクションとは|ACID特性で保証するデータ整合性
DBの一連の操作をまとめて原子的に扱うトランザクションのACID特性(原子性・一貫性・独立性・持続性)を解説。
データベースインデックス(索引)
データベースの検索速度を向上させるためのデータ構造。B木・ハッシュ・全文検索等の種類があり、適切なインデックス設計はクエリパフォーマンスを劇的に改善する。
NoSQL(非リレーショナルデータベース)
固定スキーマを持たない非リレーショナル型データベースの総称。ドキュメント型・キーバリュー型・カラム型・グラフ型などがあり、水平スケーリングと柔軟なデータ構造が特徴。
データベースマイグレーション
データベースのスキーマ(テーブル構造)変更をバージョン管理し、順序立てて適用する仕組み。Prisma Migrate・Flyway・Liquibaseが代表的なツール。
レプリケーション(データベース複製)
データベースのデータを複数のサーバーに自動的にコピーする仕組み。読み取り負荷の分散・障害時のフェイルオーバー・バックアップ目的で使われる。プライマリ/レプリカ構成が一般的。
ACID特性(トランザクション4要件)
データベーストランザクションの信頼性を保証する4つの特性。原子性(Atomicity)・一貫性(Consistency)・独立性(Isolation)・永続性(Durability)の頭文字をとった概念。