NAT(ネットワークアドレス変換)
プライベートIPアドレスとパブリックIPアドレスを相互に変換する技術。IPv4アドレスの枯渇を緩和し、宅内機器が1つのグローバルIPで同時にインターネットに接続できる。
NAT(Network Address Translation)とは?
NATは、ルーターがプライベートIPアドレスとパブリック(グローバル)IPアドレスを相互変換する技術です。家庭や企業内の複数デバイスが、1つのグローバルIPアドレスを共有してインターネットに接続できます。
NATの種類
| 種類 | 説明 |
|---|---|
| 静的NAT | プライベートIPとグローバルIPを1対1で固定マッピング |
| 動的NAT | グローバルIPのプールから動的に割り当て |
| NAPT(IPマスカレード) | ポート番号も変換して多対1のマッピングを実現(最も一般的) |
NAPTの動作例
| 内部デバイス | 変換後(グローバルIP:ポート) |
|---|---|
| 192.168.1.10:12345 | 203.0.113.1:50001 |
| 192.168.1.11:12345 | 203.0.113.1:50002 |
| 192.168.1.12:80 | 203.0.113.1:50003 |
NATの用途
- 家庭用ルーター: NAPTで複数デバイスを1回線で共有
- クラウド: AWSのNATゲートウェイでプライベートサブネットからの外部アクセスを許可
- ファイアウォール: 内部IPを隠してセキュリティを向上
まとめ
NATはIPv4アドレス枯渇の応急処置として普及しました。IPv6が普及すれば原理的には不要になりますが、現在も広く使われています。
関連する用語 (ネットワーク用語辞典)
全37件を見るIT用語: VLAN (Virtual LAN) とは
物理的な配線を変えずにネットワークを論理的に分割するVLAN技術の基礎と、ポートVLAN/タグVLANの違い。
IT用語: サブネットマスク (Subnet Mask) とは
IPアドレスを「ネットワーク」と「ホスト」に分割するサブネットマスクの役割。
ポート番号: 53 (DNS) とネットワークの仕組み
「インターネットの電話帳」と呼ばれるDNSとポート53の役割、トラブル時の切り分け方を解説。
帯域幅(Bandwidth)
ネットワーク回線が単位時間あたりに転送できるデータ量の最大値。bps(ビット毎秒)で表し、実際のスループットは帯域幅の50〜80%程度になることが多い。
HTTP/2
HTTP/1.1を改善した次世代WebプロトコルでRFC 7540として標準化。ヘッダー圧縮・多重化・サーバープッシュにより、Webページの読み込み速度を大幅に改善する。
IT用語: ICMP(制御メッセージプロトコル)とは|pingの仕組み
pingやtracerouteの裏側で動くICMPの役割と、ネットワーク診断での使い方を解説。